2013年10月28日月曜日

怠け者だって働ける


最近、海外で働きたいという日本人女性の相談に乗りました。
私の職歴は日本6年、海外3年。
日本での方がまだまだ職歴は長いですし、アドバイスできるほど偉くは無いのですが・・・
その時に、改めて自分が日本で働いていた頃のことを思い出して、日本で働くことが自分に向いていなかったことをつくづく感じたりして。

・・・というのも、私は根が「面倒くさがり」なので「無駄なこと」はしたくない性分です。
怠けモノとも言うのかもしれません。
何を「無駄」と思うかは人によって違うと思うのですが、日本の会社で働いてた時は私にとって「無駄」だと思えることが山積みでした。

例えば、始業時間15分前に会社につくべき、という暗黙のルールが私が勤めていた会社にはありました。
始業時間15分前だろうが、5分前だろうが、5分過ぎちゃおうが、やるべき仕事さえ終わればいいんじゃないか・・・?と私は思ってしまうわけです。

あと、女性がコピーをとったり、お茶を入れたりする習慣。
お茶くらい、自分の分は自分でつくろうよ・・・コピーくらい自分でとろうよ・・・と、またしても私は思ってしまいます。

怠けモノだからか?
理屈っぽいからか?

いちいち、なんでこんなことをするのか?と考えてしまい、ちゃんとした理由が見つからないと納得できない面倒臭い性格だと言うのもあると思います。
面倒臭がりなのに、面倒臭い性格を持っている・・・とか、本当最悪ですね(笑)
「皆そうしてるから」とか、「今までそうしてきたから」と言うのは私にとっては納得できる理由ではありませんでした。

もちろん私だって日本人です。
「和」を乱すのは好きじゃありません。
必死に心の声を殺して、周りに従ってコピーをとったり、お茶を入れて、職場にも早く着くよう・・・と、周囲からはみ出ないように6年間頑張りました。
それでも、度々はみ出ちゃってたかもしれません・・・自分なりには頑張ってたんですけどね。
それでも、他の人と同じようにできないそんな自分が嫌いで、自己嫌悪で一杯でした。
私は駄目人間なんだ・・・と凹むことも多々。
ストレスで体調を崩すこと度々。

そんな私が海外に出てみたら、あれほど感じていた息苦しさがなくなって、
「結果さえ出せば過程は(そこまで)問わない」という合理主義が私にはすごく合っていました。
もちろん、日本では無かった別の苦労はたーくさんありますが・・・
もしも、今いる環境に息苦しさを感じていたり、他の人と同じようにできないことに自己嫌悪を感じている人がいたら、是非外にも目を向けてみてください。

ただ、海外に出るリスクは小さくはありません。
勢いと思いつきだけで生きてきた私が言うのもなんですが、事前リサーチは大事です。
それをちゃんとするだけで、リスクは減らせます。
そして、耳の痛い助言ほど耳を傾けること。
成功談だけでなく、失敗談も聞いたり読んだりして、よーく吟味して欲しいです。
何を成功、失敗とするかも、その人次第ですが。

一度きりの人生、どんな人生を生きたいのか、理想の人生が達成できるのは日本なのか、それとも海外なのか。
海外なのであれば、どの国なのか・・・等じっくり考えてください。

実は、私はそこまで綿密に考えて海外に出てきたわけじゃないのですが、何とかパートナーを見つけ、食べていけるだけの収入もあり、自分的にはまぁまぁかな・・・とは思っています。
他者から見たら失敗かもしれませんが()
それでも、自分の物差しで自分がHappyならいいんじゃないかと思う今日この頃。

2013年10月22日火曜日

アマゾンUSでお買い物の結論

あれから1ヶ月以上悩んだ挙句、ようやく決断できました。
結論としては、結局靴を買うことに・・・
靴は海外発送ができないのですが、有料の海外転送サービスを利用して私の住んでいる国まで発送してもらうことができるというのを発見。

最初はこのサービスを使うかもちょっと迷ったのですが、先日靴を買おうとショッピングモールに行った際、Nine Westの靴が17千円くらいするのを見て決断しました。
同じ靴がAmazonなら半額以下で手に入ります。
Wedgewood欲しかったけど、それは今度の機会に。
どっちにしろVさんは「Wedgewoodのお皿なんて・・・」という感じで、盛り上がっていたのは私だけだったし。
まぁ、靴も私が何を履いてようがVさんは無関心ですけどね。

というわけで、もらったギフトカードUS100に自腹でちょっと追加して、3足も靴買っちゃいました!
3足買っても、こちらでNine West1足買うのと同じくらい。
後は、海外転送手数料がどれくらいかかるか・・・
私が使ったのはBorderlinx というサービスです。
またこのサービスを使った感想等ブログでアップデートしたいと思います。

転送サービス料が高かったら、結局こっちで買うのと一緒になったりして・・・

『そろそろ旅に』 松井 今朝子著

日本の本が読みたいという私のリクエストに妹が日本から持って来てくれた本です。
十返舎一九とか渋い本読むなぁ、と恐る恐る読み始めてみたらこれが意外に面白い。
自分では絶対に選ばない本だったと思うので、妹の幅広い読書範囲と膨大な読書量には脱帽。


『東海道中膝栗毛』で一世を風靡するのはまだ先のこと。若き日の十返舎一九、与七郎は平穏な暮らしに満たされず、憑かれたように旅を繰り返す。駿府から大坂、そして江戸へ。稀代のユーモア作家が心に抱いた暗闇とは何だったのか。意外な結末が深い感動を呼ぶ、直木賞作家渾身の長編小説。
                                       Amazon.co.jp 商品の説明より


十返舎一九の名前と代表作『東海道中膝栗毛』は、日本史の教科書を通じて学んだことだけはうっすら記憶にあります。
その十返舎一九の青年期から壮年期を描いたのがこの作品。
私が面白いと思ったポイントを以下にまとめてみました。

1.        歴史に人あり、人に歴史あり
分厚い歴史の教科書の中のたった1,2行の表記されているだけの十返舎一九。
たった12行の裏には、これだけのドラマがあるのだと思うと気が遠くなります。
日本史の授業もただひたすら暗記するんじゃなくて、こういうドラマがあったことも教えてもらえるともっと面白くなると思うけど・・・まぁ、そんなこと教えてたらキリがないんでしょうけど、こういう部分が歴史の面白さだと思うんですよね。

2. 江戸時代の距離感覚
静岡から東京の距離、この本の中で言う駿府から江戸の距離は、今ではたった数時間で移動できてしまいますが、当時は何日もかかる旅でした。
当時の人にとっては、たったこれだけの距離も今の海外旅行なみの感慨を持っていたのがこの本から伺い知れます。
私の祖母は昭和生まれですが、それでも東京に対してまるで外国のような感覚を持っている人です。若い頃東京から疎開してきた男性と恋に落ちたのですが、家族から大反対を受け泣く泣く諦めた・・・というドラマチックな恋愛をしている祖母。反対された理由が「東京になんて娘をやれない」という理由だったよう。
それから50年以上の時が経って、彼女の孫娘(つまり私)は海外で外国人と結婚。
時代の流れを感じます・・・って、本の内容からはずれちゃいましたね。

3.人生は旅
というわけで、この時代ほとんどの人が生まれた町で育ち、暮らし、そこで死んでいくのが大半だった中、十返舎一九は静岡から大阪、大阪から東京と、暮らす拠点を何度も変えています。
ちょっと事が上手くいかなくなると旅に出て人生を“初期化”してしまいたくなる若い頃の十返舎一九。腰を落ち着けてその地に根を張っている人たちが羨ましいような気持ちと、その人たちに自分の気持ちはわからないだろうという葛藤。
私自身浮き草のような部分があるため、ちょっとわかるような気がしました。
18歳で故郷を出てから数カ国に暮らして、未だ定住の地を決められない根無し草なので、十返舎一九の寂しさというか「自分はどうしてこうなんだろう」という葛藤がなんとなくわかります。


何百年も前の人物や当時の生活を身近に感じることのできる1冊です。
戯作などの江戸時代の文化や歴史に興味が無くても、小説として十分楽しめる内容なのでぜひ読んで欲しいと思います。
興味がある人はもちろん内容をもっと楽しめるんでしょうね。



2013年10月2日水曜日

お財布を握る




夫婦のお財布事情は様々。Coco家は共働きなので別会計です。
ただVさんの方が収入が多いので、その分ちょっと多めに家計を負担してもらっています。
例えば、食料費は作る人が買うことにしてますが、外食はVさん負担です。
水道、電気代諸々もVさん負担。

貯金に関しては、私個人の貯金、Vさん個人の貯金、共同口座貯金と3種類作って貯金しています。
共同口座の貯金は、それぞれの給料事情を考慮してそれぞれの貯金額を決めるようにしてます。
共同口座のお金は一応私もおろしたり、貯金額を確認したりすることはできますが、基本Vさんに管理をお任せ。
お互い「収入のX%を貯金するという」設定金額があって、それを満たしていればそれ以外のお金は好き好きに使ってます。
そんな私達ですが、昨日同僚との飲み会から帰ってきたVさんが、「同僚に『日本人の奥さんと結婚したということは、財布握られてるんだろう。お小遣い制なんだろう』って言われたよ」と苦笑いしてました。
日本のお小遣い制は世界でも有名なのか、と私はむしろびっくり。

以前Vさんに、

日本ではお小遣い制で、奥さんがお財布を握るんだよ~。
私の両親もそうしてるんだよ~。
是非、我が家でも世界の最先端日本のお小遣いシステムを採用しようじゃないか!

と冗談で言ってみたのですが、速攻却下された歴史を持つ私。

そういえば、お財布事情にちょっと関連してこんな記事もあります。

以下4タイプを記事より抜粋。

「ゲゲゲの女房」型/夫のために尽くせる妻。内助の功に徹し、仕事の邪魔はしない。生活費は一定額を妻に渡し、残りは夫が管理。しかし現実には尽くしきれない妻が「昭和妻」化している。 
「プロデューサー」型 /夫の才能を妻が見出し、成功に向けてバックアップ。夫の仕事にも積極的に口出しをする。クリエイターや政治家では事例豊富だが、日本のサラリーマンでは難しいか。
「同類婚」型 /高収入同士のカップル。性別役割分業の意識が薄い。稼ぐ妻が夫の留学費用を捻出することもある。夫の出世と子育てのためにキャリアを捨てられる人は「セレブ妻」化。
「昭和妻」型 /家計は妻が管理し、夫には小遣いだけ渡す。収入減でも生活レベルは落とさず、自らが働くこともない。夫を「長男扱い」するため夫婦間は没交渉。夫の出世意欲も減退していく。

私が憧れるのは「プロデューサー」型。

「ゲゲゲの女房」型の正反対が、「管理」の強い「プロデューサー」型である。米国では、地位のある男性は挨拶のときに、「今の自分があるのは彼女のおかげ」とパートナーである妻をほめたたえる風習がある。これは「おべっか」ではない。ビル・クリントン元大統領の妻ヒラリー・クリントンやバラク・オバマ大統領の妻ミシェル・オバマは、いずれも弁護士資格を持つキャリアウーマンで、ある時期から夫の政治活動を猛烈に支えるようになった。

記事でも例として挙げられているミシェルさんとか、素晴らしい経歴の才女でありながら、旦那様を支えることに徹するとかなかなかできることじゃないと思います。
・・・が、私には無理でしょうね・・・。
というのも、あんまり彼の仕事に口出したくない。
たまにアドバイス求められたら自分の意見は言いますけど、積極的に口出そうとは思いません。
なぜなら、私が自分の仕事に口出されるのが嫌いだから。
求めていないのにごちゃごちゃ口出しされるの、嫌じゃないですか?
そもそも口を出して夫を出世させられるほど、優秀じゃないというのもありますが。

私はこの記事であえて当てはめるなら「同類婚」型かなぁ・・・高収入ではないけど、性別役割分業の意識が薄いっていうのは合ってる気がする。
間違いなく「ゲゲゲの女房」型ではありません。
「昭和妻」型になるポテンシャルは秘めているかも・・・?
お財布の話から夫を出世させる妻の話まで飛躍してしまいましたが、自分の性格と相手の性格を考慮して(お金も夫も)ベストな管理方法を探していきましょう、というお話でした。

逆に自分が夫の立場だったら、どのタイプの妻が欲しいか考えてみるのも一興かも。

2013年10月1日火曜日

夫婦別姓にしてみた


私とVさんは夫婦別姓を選択しました。
最初、私は自分の苗字を変える気満々だったのですが、Vさんは「いいよ、変えなくて・・・」と、夫婦同姓にかなり消極的。
つまらない人だ・・・と思ったのですが、色々調べてみると日本は基本的に日本人同士の結婚は夫婦別姓を認めていないのに、外国人との結婚の場合は夫婦別姓OKなんですね。

じゃあ、なんで私は同姓にしたかったんだろうって考えたら、それが当たり前だと思ってたから。
後好きな人の苗字を名乗る幸せ・・・みたいな乙女心ももちろんあります。
乙女ですもの。
ただ、別姓という選択肢があるのだとしたら、私の生まれた時からの名前をそのままキープできる方が嬉しいかも・・・と思いました。
そして、当のVさんが別姓推進派だったので、結局私達は夫婦別姓です。

新婚数ヶ月の現在、今のところ夫婦別姓にしてデメリットを感じたことは皆無です。
今住んでる場所はファーストネームで呼び合うのが主流で、誰も私の苗字なんて覚えてない気もするし。
「旧姓○○です」って言うの、ちょっと憧れてたんですけどね。

ちなみに、外国人との結婚でOKなら、日本人同士も認めるべきじゃないのか・・・と思うんですけど。
何か困ることあるんですかね?

2013年9月30日月曜日

なぜ海外に住むのか

海外生活早5年になろうとしています。
もともと日本を出たのは大学院に進むためだったのですが、大学院が終わった後の進路は「数年は海外で働いてみるかな~」といった、ぼんやりとしたものでした。

ところがVさんと出会って付き合うようになってから、「どこに住むのか」が現実の問題となって迫ってきました。
私も彼も遠距離恋愛は絶対無理派。

選択肢としては、

①    日本
②    二人が出会った国にそのまま住む
③    Vさんの国
④    全く新しい国に行ってみる

4つだったのですが、はほぼ無し。
やはりどちらかの国というのは、どちらかの不利になってしまいます。
私達スポーツ選手でもないのに、そしてどこまで実践できているかも別として、2人の関係においてはできるだけフェアプレーの精神をモットーにしているので(笑)
私がVさんの国に行けば、Vさんは友達もいっぱい、家族もいっぱいいて幸せかもしれませんが、逆に私は全く新しい国でアウェーの状態。
日本に戻れば今度は逆にVさんが苦しむことになります。
日本語もしゃべれないだけでなく、友達も家族もいない。
頼れるのは私だけ。
もし日本で出会っていたり、Vさんの国で出会っていれば話は違いますけどね。

最終的に私達が選んだのはの全く新しい国に行く、というものでした。
ラッキーなことに2人ともその国で仕事が見つかり今に至ります。

正直Vさんと出会っていなければ、私は例え海外に数年いたとしても最終的には日本に戻っていたんじゃないかと思います。
なんだかんだ、日本の家族のそばにいたい気持ちが最近とても強くなってきているので。
でも、Vさんと出会って家族になった今、日本の家族が恋しいという私の感情論で彼の一生を左右することはできないという責任感もあり、「日本に戻るのはベストではないなぁ」と感じています。
それが私の「なぜ海外に住むのか」と言う答え。
最初は「海外に行きたい」という積極的選択をして海外に来ましたが、今は「海外にいるしかない」という消極的選択で海外にいることを選んでます。
消極的であっても、2人にとってメリットがあるからこその選択・・・ですけどね。

じゃあ、今は海外に住むしかない、でもどこを2人の生活拠点とするのか、それはまた別の話。
長い間2人でまだ結論が出ていない話題でもあります。
今の国にそのままい続けるのか、別の場所に拠点を移すのか。
最近立て続けに仲の良かった友達が別の国に移住してしまい、余計にこのことが2人の間のホットトピックな今日この頃。
結論はまだ出ていませんが、「Vさんのいる所が私の家」であり、それがどこの国であろうと2人でいられることへの感謝は忘れないようにしたいです。