海外に来て一度だけ日系企業の面接を受け、オファーを貰ったことがあります。
友人にオファーを受けるべきか相談した時、言われたのが「やめとけ」と言う言葉。
理由は「日本の企業は学校のようだから」。
時間を厳密に管理され、従業員の自主性を全く尊重しないことが学校のようだ、と言うのです。
確かに、「時間厳守」(ただし始業時間やお昼休みの時間に限る)は徹底され、自分の裁量で早めに来て早めに帰る、とか、遅めに来て遅く帰ると臨機応変に働くのは難しい体制の企業が殆どですよね。
というわけで、私のいる国にも日系企業が支社を構えていますが、日系企業で働きたいという人は悲しいかな、驚くほど少ないです。
そんな中、興味深い記事を見つけました。
この記事で中国人が日系企業で働きたくない理由としてあげているのが以下4つのポイントです。
1. 給料が上がらない
2. 評価制度が曖昧
3. Topが日本人ばかり
4. 残業が給料に反映されない
主に給与面(昇給と残業代)とキャリア形成の面(評価制度とTopへのキャリアパス)に不満があるようですね。
私も日本で日系企業に勤めたことがあります。
給与面に関しては、私が日系で働いていた時は本当にその通りで、残業代無し、昇給はスズメの涙程度。
私が働いていた会社ではお給料は年令等級、勤務年数等級、職務級でわかれており、何も成果を挙げなくても年令と勤務年数が上がればお給料は自然に上がる仕組み。
でも、もちろんそれは微々たるもので、大きく上げようと思ったら出世して職務級を上げなきゃいけないのですが、新卒2-3年程度では出世するはずもなく。
あと、納得いかなかったのは、有給取得日数がボーナスに響くことですかね。
有給を取得するとボーナスにマイナス評価なんですよ・・・有給取得って権利じゃないの?と、すごーく納得のいかなかった覚えがあります。
「有休取ったらボーナス減額」
そんな会社は多いのかという記事があるくらいなので、日本の会社では結構あることなんでしょうか。
そして、キャリア形成の面に関してもほぼ記事に同意ですが、記事で取り上げられている以外の面で気になることが。
新卒就職活動の時点で、研究や法律などの専門職は別かもしれませんが、基本大量採用した新人を会社が勝手に各部署に振り分けますよね。
キャリア形成の一番最初の大事な時期に、自分の行きたい部署、分野を選べないというのはかなりマイナスだと思います。
その後の部署移動も、比較的本人ではなく会社が決める印象があります。
私が働いていた日本の会社も、ある日突然上司に「○月から○○に勤務してくれ」と言われるのが常。
本人の希望で異動というのはあまり聞いたことが無かったですし、辞令が出た場合「No」=「退職を余技なくされる」という人事体制がとられていました。
逆に、本人が希望して異動・・・というのはほぼ聞いたことが無かったです。
本当に、人事異動に関しては『不透明』というのが印象でした。
これは終身雇用制があった時代にはあまり問題ではなかったのかも。
会社が一生面倒見てくれますから。
終身雇用制が崩れつつある今、キャリアパスの設計には十分な注意が必要です。
なのに、会社が会社都合であっちいけ、こっちにいけと色々な部署をたらい回しにされて一貫性のある経歴を築けていなかったり、会社の言うとおりに単純仕事のみをしていてあまり専門性を持つことができずにいたり・・・そんな時、突然会社が上手くいかなくなったからと解雇されたら・・・?
外資でももちろん会社意向の異動は多々あります。
ただ、本人希望の異動も同じくらいある、というのが違いでしょうか。
自分の社内でのキャリアパスを上司と相談しながら作り上げていくことができます。
例えば、上司に「私は○○を3年続けてきたので、そろそろ□□のスキルも身に着けたい。それができるのが××のポジションなので、空きがあったらそこに移りたい。」と言ったような話もできます。
地域密着型ビジネスならあまり問題になりませんが、世界的規模の会社になると、どれだけ世界的に優秀な人材を確保できるかが重要になってきます。
日本人だけで日本人向けのサービス、製品を作るだけではやっていけなくなる日が来るのもそう遠くないんじゃないか・・・という気がしています。
日系企業が今後世界で勝ち残っていく為には、優秀な人材の確保は欠かせません。
優秀な人材を日本だけでまかなうことができれば問題ありませんが、やはり日本の内需が尻萎みになって、海外進出が不可欠になっていくこの時代、日系企業も外の風を入れていく必要があるのでは?
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